でもまだ語りたい人たち
でまあ、この記事を受けて、まだ色々言いたい方もおられるようで。
『かんなぎ』ナギ様の非処女騒動で傷ついたのは誰なの?
http://yusurakinaco.blog92.fc2.com/blog-entry-182.html
漫画『かんなぎ』で描かれた「穢れてしまったナギを前に仁は…?」において、仁の前に一部のファンが非処女だのビッチだの中古いらねだのと騒いでしまった例の件。それを見た人が、さらに処女厨キメェwwオタキメェww祭を起こしたりで、状況はてんやわんや(ゆすらは童貞こじらせキメェww祭)。お約束のように、単行本ズタズタ写真もNetにupされてましたね。
さらにさらに、このタイミングで舞い込んできた『かんなぎ』休載ニュース。
またしても2chの勝利!
破ったコミックを作者の実家に送りつけたのが効いたみたいだなかんなぎが連載中止になったわけだが(ささやかな楽しみ)
非処女だビッチだと叫んでた人々が、休載を知るやいなや「ざまぁww」と狂喜。勝手に達成感を味わっちゃってるの図です。たしかに、このタイミングを考えると、作者がNetでの暴言に心を痛め……と想像しないでもない。
んが、「騒動と休載は無関係」の裏づけはあっさり取れてしまいます。
しかし、「ComicREX」編集部はJ-CASTニュースに対し、「全く関係ない」と説明。
「(作者が)純粋に体調を崩されて、執筆が不可能な状態であるということ。回復すれば、ご本人からの説明もあるだろう」
としている。また、同編集部や作者にも、12月号の描写をめぐって脅迫めいた抗議が寄せられたことも確認されていない、という。女主人公「性経験」騒動起きた 漫画「かんなぎ」が突然休載(J-CASTニュース)
作者の体調がよくないという話は元々出ていましたし、アニメ化によって漫画以外の作業も急増していたことでしょう。働きすぎで体調不良が悪化してしまったと見るのが無難じゃないでしょうか。
全体的に、騒動を俯瞰から楽しんでいる感漂う記事になっております。
ゆすらは童貞こじらせキメェww祭
御自分のエントリも「祭り」だったようで。真面目にコメント欄で書かれてた方、ご愁傷様です。
最後は他人事みたいな感想で締め。
働きすぎで体調不良が悪化してしまったと見るのが無難じゃないでしょうか。
非常にクールで冷笑的でウィットに富んだ記事ですね。
あの騒動で張り切って「処女厨」叩きしていた方にも思わず「やー、騒いだ騒いだ」と振り返って懐かしく思える内容ではないでしょうか。
そのあとには、色々と検証的なことが書かれていますが、ところどころに釘が埋め込んであるところはさすが。
そもそも、今回は騒動の前から作者が体調不良だったという話。ずっと寝込んでいたとしたら、騒動を見ていない可能性すらあります。故に、作者が傷ついているかなど、わかろうはずもありません。「中古・ビッチ」派は傷ついた作者を見て「ざまぁwww」「メシウマ」といいたいのでしょうけど。
「中古言動をする人間は作者が傷つくと嬉しい」だろうと。ふむふむ。人間理解が深いですね。
世の中には「作品の内容が気に入らなくても作者攻撃に直接つながらない人間」もいると思うんですけどね。てか、作品内容批判=作者批判に直結して考える方が短絡的じゃない?まあいいですが。
んで結論としてのこの部分。
確かめようがないなら、ファンとして書かれた暴言は、ファンとして批判、叩き、嘲笑したい。第三者が「煽りだろ」と存在を否定するのは、真剣に激怒しているファンの存在を抹消する行為に他ならないと考えます。
こちら、太字の部分は正にその通りでしょうね。
そしてそれに対して真剣に怒るのも、正当な行為と思います。
でも、今回この人がとった戦術はどうだったの?
真剣に激怒しているファンを、「童貞」という戯画に押し込め、見下して嘲笑する。
要するに、作品を批判されて傷ついた自分の心を満足させたかっただけなんじゃないかと。作品批判に対する批判じゃなくて。
これがこの人の、作品批判に対する抗議の仕方なんでしょうか。
荒らしを「あれはネタだから」で切り捨てるのとどう違うの?
ネットにおいて、祭りとなってしまった事象を批判あるいは攻撃するのにレッテル貼りをしたくなるのは理解できます。安易だし手軽だし効果的だし。
精神安定上よろしいので私も良くやります。
でも、そういう態度について常日頃「問題を外部化するな」とか言ってるような人たちが賞賛するには、少々稚拙な戦術だったと思いますけどね。